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2020.06.18
お中元を贈る時期は?包装やのしのマナーは?お返しは必要なの?お中元についての基礎知識まとめ
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今回は、お中元とはそもそもどういった文化なのかという事から、お中元を贈るのに最適な時期、贈る相手や予算などについて、ご紹介していきます。

【目次】
1.お中元とは
 1-1 お中元とお歳暮との違い
2.お中元を贈る時期は地域によって違う
 2-1 お中元の時期を過ぎた場合は?
3.お中元を贈る相手と予算
 3-1. 贈る相手は仕事関係の方や親戚が一般的
 3-2. 会社によってはお中元が禁止されているところもある
 3-3. 稽古ごとの先生へは教室の習慣による
 3-4. 喪中の方へ贈っても失礼ではない
 3-5. お中元の予算はおよそ5,000円
4.お中元の包装・のしのマナー
 4-1. 水引は紅白の蝶結び
 4-2. 贈り物には送り状を添える
5.お中元を受け取る側のマナー。お返しは?
6.まとめ

1. お中元とは

「お中元」は、お世話になっている方へ感謝の気持ちを込めた贈り物です。首都圏では7月初め~7月15日頃まで、関西では7月初め~8月15日頃までに贈るのが一般的で、目下から目上の方へお品を贈ります。

「お中元」の名前の由来は中国にあり、道教では旧暦1月15日を「上元」、7月15日を「中元」、10月15日を「下元」とし、それぞれお祝いを催していました。中元は(故人の)罪を赦す日とされており、中国仏教で祖霊を供養する盂蘭盆会(うらぼんえ)と同一化して、この風習が日本に伝わってきました。「お中元」が「夏に贈り物をする」行事として日本中に広まったきっかけは、江戸時代の商家の習慣からと言われています。当時の商家は掛け売りで半年に1回の代金回収だったそうで、夏と年末の集金のときに得意先への御礼の贈り物を持参していました。これが「お世話になった方に感謝の気持ちを込めた贈り物」である、現代日本のお中元やお歳暮の起源と考えられています。

最近ではコンプライアンスの観点から贈り物自体を禁止している会社も増えてきましたし、若い世代ではお中元やお歳暮の習慣が少なくなってきています。しかし、お世話になっている方へ感謝の気持ちを込めて贈り物をする、そんな風習が持っていた良き面にも改めて目を向けてみるのはいかがでしょうか。

1-1 お中元とお歳暮との違い

お中元が夏の贈り物であるのに対して、お歳暮は「年末に」一年間の感謝の気持ちを伝えるために贈ります。贈る時期が異なるだけで、意味合いに大きな違いはありません。古来より、日本では年末に神前に酒や魚、餅などを供える習慣があり、武家では分家から本家へ贈られていました。これが江戸時代になって、商人がお得意様へ贈り物をもって挨拶回りする前述の習慣と同一化し、お歳暮の風習が定着していったようです。

基本的にお中元を贈るなら同じ方にお歳暮も贈ることが多いのですが、もしもどちらか一方にするのであれば、一年の総まとめの時期でもありますしお歳暮を優先するとよいでしょう。両方贈る場合もお歳暮に重きを置いて、高額にしている方も多いようです。

2. お中元を贈る時期は地域によって違う

旧盆の8月15日がもともとのお盆時期ですが、明治以降の新暦で7月15日が新盆となりました。そのため地域によりお中元を贈る時期も異なります。厳格なルールがあるわけではありませんが、相手を思いやるマナーとして、贈る時期も押さえておきましょう。

地域別お中元の時期一覧

地域 時期
北海道 7月中旬~8月15日
東北・関東 7月1日~7月15日
東海・関西・中国・四国 7月中旬~8月15日
北陸 7月1日~7月15日(※地域による)、7月15日~8月15日
九州 8月初旬~8月15日
沖縄 旧暦のお盆の時期(7月13日~7月15日)

※厳格な決まりではなく、目安としてご参考にしてください。

【北海道】7月中旬から8月15日まで
北海道の夏は短く8月後半にはかなり涼しくなるので、季節感を大切にしたいギフト(例えばアイスクリーム)については、早めに贈るのがおすすめです。

【東北・関東】7月1日から7月15日まで
7月1日~15日までに届くように手配しなければならず、比較的短いので時期を逃さないように注意が必要です。近年では東京を中心に早期にお中元を贈るシーンも出てきていますので、あとで慌てないよう、6月中には希望のお品を確定させるのが良さそうです。

【東海・関西・中国・四国】7月中旬から8月15日まで
東海・関西・中国・四国のお中元の時期は、旧暦のお盆時期に合わせて7月15日~8月15日です。しかし最近は、関東の新暦に合わせて7月中旬頃までに贈る方も増えつつあるそうです。

【北陸】地域により異なる
北陸の場合、7月15日~8月15日までに贈る地域の中に、7月1日~15日までに贈る地域が混在しています。富山県、石川県北部(能登エリア)では、7月15日~8月15日に贈られていて、本来はこの時期ですが、新潟県、福井県、石川県南部(金沢エリア)では7月1日~7月15日に贈られます。どちらか分からない場合は7月15日をめどに届くように指定するとよいでしょう。

【九州】8月初旬から8月15日まで
九州のお中元の時期は8月初旬~15日です。近年では早まる傾向になり、7月中に贈る方もいらっしゃいます。

【沖縄】旧暦のお盆の時期(2020年は8月31日~9月2日)
お中元だけでなく多くの行事を「旧暦」で執り行う沖縄ですが、お中元も旧暦のお盆を基準にします。旧暦のお盆は、2020年は8月31日~9月2日、2021年なら8月20日~8月22日とカレンダー上は大きく変わりますので注意が必要です。沖縄ではお中元を持参するのが一般的で、1,000円~2,000円を予算の目安に贈り合う慣習だそうです。

2-1 お中元の時期を過ぎた場合は?

万が一、忙しかったりして上記の時期を過ぎてしまった場合は、「暑中見舞い」や「残暑見舞い」と名目変更して贈るといいでしょう。それぞれの時期としては、関東でいうと暑中見舞いは「7月20日~8月7日ごろ」までの夏の土用の時期に、残暑見舞いは「8月7日~9月上旬ごろ」までの暑さが残る時期に贈るのが一般的です。

3. お中元を贈る相手と予算

実際にお中元を贈る相手や予算としては、どのようなパターンがあるのでしょうか。順にご紹介していきましょう。

3-1  贈る相手は仕事関係の方や親戚が一般的

お中元は、日頃お世話になっている方へ感謝の気持ちを伝えるための贈り物ですので、仕事でお付き合いのある方や、会社の上司など、目上の方に贈るのが一般的です。結婚している方の場合、お互いの両親や親戚、仲人に贈るケースもありますね。お中元は毎年贈り続けるのが前提ですが、仲人の方へ贈る場合は3年を目安に区切りをつけても良いとされています。

3-2  会社によってはお中元が禁止されているところもある

また最近では、贈り主の負担を考慮して、社内でお中元・お歳暮を贈ることそのものを禁止している会社も多くあります。仕事関係の方にお中元を贈りたい場合は、事前に贈答してもよいかどうか、前もって確認しておく方がいいでしょう。

また子どもの学校の先生にお中元を贈りたいとお考えの方もいるかもしれませんが、公務員は利害関係者からの贈与を禁止されているので、贈らないようにしましょう。

3-3  お稽古ごとの先生へは教室の習慣による

ピアノや茶道などのお稽古ごとの先生へのお中元の習慣は、以前は日頃の指導などに感謝を伝えるために一般的でしたが、現在では変わりつつあります。普段お中元のやり取りをする習慣がない教室の場合は、控えても問題ないとされます。特に子どものピアノ教室の先生などは、「レッスン代や月謝を報酬としていただいているのでそれ以外の贈り物は遠慮します」という意見の方も多いそうです。

一方で茶道・華道・日本舞踊などの、作法や流儀・師弟関係が厳格なお稽古ごとにおいては、教室によっては先生へのお中元やお歳暮が慣習となっているところもあります。そのため教室の先輩にあたる方や仲間の方に、お中元やお歳暮の習慣があるのかについて事前に確認しておくほうがいいでしょう。

3-4 喪中の方へ贈っても失礼ではない

お中元は「感謝の気持ちを伝える贈り物」であり、お祝い事ではないので、喪中の方に贈っても失礼でありません。また贈る側が喪中の場合も、同様に問題ありません。ただし四十九日の忌明け前など直近でご不幸があった場合は、少し時期をずらし、暑中見舞いとして贈る配慮があるとより良いでしょう。

3-5  お中元の予算はおよそ5,000円

お中元の平均予算としては、およそ5,000円が一つの目安とされます。家族や親戚などの間柄で3,000~5,000円程度、仕事関係や特にお世話になっている方へは5,000~10,000円程度の贈り物を選ぶ方が多いようです。お中元はその年限りではなく、今後も毎年贈るのが前提としてあります。前年と比べて極端に予算の低い品物を贈ることはマナー違反と取られることもあるので、毎年贈っても無理のない範囲で品物を選ぶ方が安心です。

4. お中元の包装・のしのマナー

お中元を贈る際、のし・水引などの包装についてまとめました。

4-1  水引は紅白の蝶結び

お中元ののし紙には、紅白の蝶結びの水引が印刷されているものを選びましょう(ヤマト醤油味噌ではシーンに応じてぴったりののし紙を提案しています)。紅白の蝶結びの水引は「何度繰り返しても良い」とされる意味を持ち、慶事全般、お中元・お歳暮などに用いられます。

のしの表書きには「御中元」と書き、下部分には贈り主の名前を記載します。百貨店やギフト対応できるオンラインストアでは、お中元ののしを指定するとそれに合わせて対応してくれますので簡単です。

ヤマト醤油味噌のオンラインストアでも、1,000円台~10,000円台までの各種ご予算に対応したギフトセットを提案しております。ご購入の際に、お中元を始めとした各贈り物の用途から、「のし」や「表書き」・「名入れの有無」について簡単に選択できるので、安心してお求めいただけますよ。

>>>ヤマトの夏おすすめギフト

4-2  贈り物には送り状を添える

お中元を始めとする贈り物を郵送する際は、送り状を添えるのがマナーとされます。贈り物に送り状を同封できない場合は、お品物が到着する2,3日前に別便で手紙やはがきを送りましょう。フルーツや生ものを贈る場合は、受け取り時期を逃すと腐らせて食べられなくなってしまう可能性があるため、到着日を伝えるためにも事前に手紙・はがきを送るほうがいいとされます。また家族や親戚などの親しい間柄であれば、メールや電話で済ませても特に問題ないとされます。

5. お中元を受け取る側のマナー。お返しは?

お中元を受け取ったとき、受け取ったことをお知らせする御礼の言葉は最低限のマナー。よほど親しい間柄であればお電話も可能ですが、できればハガキでもよいので手書きの御礼状がおすすめです。お仕事関係の取引先で、件数が多い場合は印刷でも構いません。文面にはお品に対する気持ちや、自分以外の家族や社員の言葉も添えると、形ばかりではない感謝が伝わるでしょう。受け取ってから1~2日のうちに連絡を取るのがマナーです。 お中元はお世話になった目上の方へ、目下の方から贈るのが一般的です。その場合はお返しの品を贈る必要はありません。兄弟姉妹、友人同士、同僚など、または目上の方から頂いた場合は、同程度の品物でお返しをします。高額すぎる品を選ぶと逆に失礼にあたるので、配慮が必要です。時期により「御礼」や「残暑見舞い」などの表書きで贈ります。

6. まとめ

お中元は、お世話になっている方へ感謝の気持ちを伝えるための贈り物で、目下から目上の方へ贈るのが一般的です。地域によって違いはありますが、基本的に7~8月のお盆時期に贈られ、年末のお歳暮とセットで、毎年継続的に贈る物とされています。お中元の時期を過ぎてしまった場合は、暑中見舞いや残暑見舞いと名目変更して贈ることもできます。

お中元を贈る相手は仕事関係の方や親戚・仲人が一般的です。会社によっては、お中元の贈与自体が禁止されている場合もあり、注意が必要です。お稽古ごとの先生へのお中元の習慣は教室によって様々ですので、先輩やお稽古仲間にあらかじめ確認しておくのがおすすめです。お中元の予算はおよそ3,000円~5,000円を目安に、毎年贈っても無理のない範囲で選ぶと良いでしょう。

お中元を受け取った場合はすみやかに受け取りとお礼の気持ちを伝えましょう。お中元のお返しが必要かどうかは相手との関係により変わります。

お中元の包装・のし紙については、水引は紅白の蝶結びを、表書きに「御中元」か「お中元」の文字を、水引の下部分には贈り主の名前を記載します。お中元を郵送する際は、送り状を添えるのが正しいマナーとされますが、親しい間柄であればメール・電話で済ませても問題ありません。ヤマト醤油味噌のオンラインストアでも、お中元を始めとした各種ギフトセットをご提案しています。お世話になったあの方の健康を願う、そんな気持ちをギフトに込めてみませんか。

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店長:山本晴一
地元の酒造会社で修業を積んだのちに家業の「株式会社ヤマト醤油味噌」に入社。 修業時代の吟醸酒づくりにヒントを得た生の醤油「ひしほ醤油」を日本で初めて完成させた。 以来、フランスの三ツ星レストランをはじめ欧米の百貨店からも引き合いを受ける。 その後現在にいたるまで“あたらしい伝統食”を数々生み出している。

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