快気祝いはいつ贈る？感謝の気持ちが伝わるギフトの選び方

入院中にお見舞いに来てくれた方や、仕事を引き継いでくれた職場の方、心配して訪ねてきてくれた親類に、退院後に感謝の気持ちをお伝えする「快気祝い」。
しかし退院後はただでさえ慌ただしく、いつ快気祝いのお品を贈ればいいのか、どんなお品が良いのか、迷ってしまうかもしれません。

今回は、快気祝いの時期や贈り方・おすすめのお品などについてまとめました。感謝のお気持ちを伝える際の、お役に立てれば幸いです。

もくじ

1.快気祝いを贈る時期

1-1.そもそも快気祝いとは

1-2.快気祝いは退院後1ヶ月以内に贈るのが一般的

1-3.快気祝いの渡し方

1-4.快気祝いは必ず贈るべき？

2.快気祝いを贈る際のポイント

2-1.快気祝いの予算の目安

2-2.快気祝いに好ましいお品の選び方

2-3.のし紙の水引は「紅白結び切り」

3.快気祝いにおすすめのお品

3-1.【縁起のいい】洗剤や石鹸のギフト

3-2.【職場の方などに】スイーツ・コーヒーのギフト

3-3.【定番】調味料のギフト

4.まとめ

1.快気祝いを贈る時期

病気や怪我で入院していた方が、退院後に贈る「快気祝い」ですが、具体的にいつ贈るのが適切なのでしょうか。そもそも快気祝いとは？という基礎知識から、贈る時期やマナーについてみていきましょう。

1-1.そもそも快気祝いとは

快気祝いは、元来「病気や怪我が完治した」という報告の意味合いを持つ贈り物です。病気やけがなどが完治して退院された後に、お世話になった方へ贈るお返しのことを指します。快気祝いは、入院中にお見舞いに来てくれた方や、仕事を引き継いで行ってくれた職場の方などに贈るのが一般的です。

なお、「退院祝い」は、退院された方へ向けて贈るお祝いのお品物で、「快気祝い」は退院したご本人が贈るものです。意外と混同しやすいポイントですので、のし書きの際にはお気をつけ下さい。

1-2.快気祝いは退院後1ヶ月以内に贈るのが一般的

快気祝いは、退院後10日～1ヶ月後あたりに贈るのが一般的な目安とされます。退院後10日後ごろは、自宅での生活にもある程度慣れてきた頃合いと考えられますが、人によってはまだ慌ただしくされている方もいらっしゃるでしょう。そのため退院後の体にあまり負担をかけないように、落ち着いてからお品物を準備されても何ら問題はありません。

また、退院はしたものの病気が回復しきっていない場合や、今後リハビリの必要がある場合もあるでしょう。そんな場合に関しましても、ご自身の体調・生活のリズムに合わせて、快気祝いを贈る時期を調節されてくださいね。特に病気などは慢性化することもあり、全快したという感覚がつかみづらいもの。そのため快気祝いを贈る際は、復職のタイミングで贈るというのも一つの方法としてありますよ。また仮に退院後数年経ってから贈ったとしても、特段マナー違反ではありませんので、ご自身の体調に合わせて贈る時期を検討してくださいね。

また、病気が全快では無いけれど、退院後にひとまずお見舞いに対するお返しを贈りたい場合もあるでしょう。こうした場合は「快気内祝い」や「御見舞御礼」という名目で贈るといいですよ。快気内祝いとすることで、「内祝い＝身内・親しいもの間で喜びをわかちあう」という意味合いを持たせることができます。

1-3.快気祝いの渡し方

快気祝いの渡し方については、訪問して直接手渡ししても、郵送で贈ってもどちらでもマナー違反ではないとされています。ちなみにこれは、結婚祝いや出産祝いなどの他のお祝いにも同様に言えますよ。ただし郵送でお贈りする場合は、お礼状やメッセージカードを添えると、より丁寧で、感謝の気持ちが伝わりますね。

1-4.快気祝いは必ず贈るべき？

快気祝いは、元来「病気や怪我が完治した」という報告の意味合いを持つ贈り物でした。しかし現在では、お見舞いに来てくれた方や、入院中にお世話になった方へのお礼のお品という意味合いも兼ねているとされます。
そのため、入院中にお世話になった方には快気祝いを贈るのが望ましいと言えます。

また万が一ですが、入院中にお見舞いをいただいたものの、残念ながらお亡くなりになってしまった場合は、故人に代わって親族から「御見舞御礼」という名目にて、お礼のお品を贈ることもあります。
故人の四十九日の法要後に、弔事用の「白黒(地域によっては黄白)で結び切りの水引」の掛け紙で包装したお品を贈ります。
お相手様がお見舞いに来られる間柄でしたら、故人の葬儀にもご出席いただく事がほとんどでしょう。「香典返し」にお見舞いのお礼の分をまとめてお贈りしても、マナーとして問題は無いとされます。ご参考までにあわせて記載しておきます。

2.快気祝いを贈る際のポイント

続いては、快気祝いのお品物の予算や選び方について、ご紹介していきましょう。
快気祝いの予算の目安としては、他のお祝いを贈る際と同様に「半返し」が基本とされます。贈り物は、高額になりすぎると先方に気を遣わせかねません。消耗品・食べ物といった「消えもの」を贈るのが、一般的とされますよ。

2-1.快気祝いの予算の目安

快気祝いを贈る際の予算としては、お見舞の際にいただいたお品物の「2分の1～3分の1程度の金額」が一つの目安とされています。職場の部署全体からまとめてお見舞いの品をいただいた場合などは、一人一人にお返しするよりも、お菓子の詰め合わせなどでまとめて贈る 

ほうがスマートでしょう。また個別包装のお菓子の詰め合わせは、入院により仕事に穴をあけてしまったお詫びとして、部署の方全体に品物を贈る場合にも選びやすいですね。

2-2.快気祝いに好ましいお品の選び方

具体的に快気祝いに贈るには、どういった品物が適切なのでしょうか。快気祝いは病気やけがなどのいわば不幸な出来事の先にあるものなので、「二度繰り返さない」という意味も込めて、食べ物・消耗品といった「消えもの」を選ぶのが定番です。また消えものの中でも入浴剤・洗剤なども、「病を水に流す」といった意味合いから好まれています。

一方で現金や商品券については、金額が明確に分かってしまう上、目上の方に送るのは失礼とされるので避けたほうが無難といえます。また寝具などの病室を連想させるものをはじめ、食器やインテリアグッズといった残るものについても、避けたほうがいいとされます。 

2-3.のし紙の水引は「紅白結び切り」

快気祝いの包装ののしについては、「紅白5本の結び切りの水引」が用いられたものを使います。快気祝いは「二度と繰り返さない」という意味を持たせたいものなので、水引には結び切りのものが選ばれます。

のし紙の表書きとしては「快気祝」(または「快気内祝」、「御見舞御礼」)と記し、水引の真下にあたる位置には「贈り主の名前」を記載します。名前書きについては、姓だけでもフルネームでもどちらでも問題ないとされます。

3.快気祝いにおすすめのお品

快気祝いには消耗品・食べ物といった「消えもの」を選ぶのが定番で、とくに入浴剤・洗剤は良く用いられます。贈り物のお品物のため、普段の生活で自分では買わないような上質なものを選ぶと、先方に喜んでもらえることでしょう。ここでは、快気祝いにおすすめなお品物について、いくつか例を挙げてご紹介しましょう。

3-1.【縁起のいい】洗剤・石鹸のギフト

洗剤や石鹸は「病気を洗い流す」とされて、快気祝いにはとても縁起のいいお品物とされています。また生活必需品のため、どの世代の方にも贈りやすいのも嬉しいポイントですよね。

【洗剤】

「洗剤」と聞くと、何だか日用品の印象が強いですよね。しかし最近では、ハウスケアブランドが手がける、お洒落なパッケージデザインの洗剤も普及しつつあります。それらのブランド洗剤は自然由来の素材を使用したものが多く、環境や素肌にも優しいので、ナチュラル志向の方への贈り物としてもぴったりです。衣料用洗剤だけでなく、水回りのお掃除用洗剤とのセットもとても人気がありますよ。

【石鹸】

石鹸やバスボムなどは、普段の贈り物としても定番ですよね。日々使うものだからこそ、上質な物を使いたいという方も多いのではないでしょうか。石鹸は手を洗うだけでなく、インテリアや部屋の芳香剤として飾ることができるのも、魅力のひとつ。カラフルなものや可愛らしく包装された物を選ぶと、より贈り物としての特別感が増しますね。また石鹸だけでは贈り物としてなんだか物足りない場合は、タオルとセットでお包みすると、ボリュームが出ておすすめですよ。

3-2.【職場の方などに】スイーツ・コーヒーのギフト

入院中は職場の方から、まとめてお見舞いのお品物をいただくことも多いでしょう。また仕事を引き継いでくれたことへの感謝の気持ちとして、快気祝いを贈りたい場合もありますよね。そんな場合は、職場全体に向けて個別包装のお菓子を贈るのがいいでしょう。クッキーやマドレーヌなどの焼き菓子ならば、比較的日持ちもするので、職場の休憩室などに置いておいても安心ですね。またコーヒーのドリップパックの詰め合わせなども、仕事中にほっと一息つく際にちょうどいいお品で喜ばれることでしょう。

3-3.【定番】調味料のギフト

調味料は使い勝手がよく、賞味期限も長いので、食べ物ギフトの定番ともいえます。調味料は奥深く、例えば同じお味噌でも、産地や製造蔵によってその風味は大きく異なってきます。またトリュフ塩やハーブ、スパイスなど、あまり試してみたことのないお洒落な調味料もたくさんありますよね。これらの厳選された調味料は自分ではなかなか購入しないため、人に貰うととても嬉しいものです。

ヤマト醤油味噌でも、味噌・醤油などの各種調味料の詰め合わせギフトをご提案しております。醤油・味噌などの定番調味料と、塩糀・醤油糀といった糀調味料、さらには糀由来の旨味たっぷりのドレッシングなどがひと箱に揃っているので、贈り物にもぴったりです。

こちらのページでは、送料込み・送料無料のお品をご予算ごとにまとめています。

また、ご多忙なお相手へは、「フリーズドライみそ汁」のギフトはいかがでしょうか。具材ごとになす・ほうれん草・豚汁の3種類があり、お湯を注ぐだけで美味しいお味噌汁が味わえます。お味噌汁を鰹節・昆布の合わせ出汁とヤマトの味噌をふんだんに使用しており、一口すすると豊かな味わいが口いっぱいに広がります。光沢のある黒の化粧箱に詰め合わされているため、ギフトとしての見栄えもするお品物です。

4.まとめ

ここまで快気祝いについて、ご紹介してきましたがいかがでしたか。
快気祝いは、病気や怪我などで入院していた方が退院後、お見舞いをくださった方やお世話になった方へ感謝のしるしとして贈る、お返しの品物のことを指します。退院後およそ10日～1ヶ月後に贈るのが一般的とされますが、贈る時期に関してはご自身の体調に応じて調節しても失礼には当たりません。

快気祝いを贈る際の予算としては、「いただいたものや金額」の2分の1～3分の1程度の額が、ひとつの目安とされます。「二度繰り返さない」という意味合いを込めて、消耗品・食べ物などの「消えもの」を選ぶのが定番です。
具体的には、上質な洗剤・石鹸の他、お菓子や調味料などだと、喜んでいただけるでしょう。
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