葬儀や告別式に駆けつけてくださったことへの感謝を表す「香典返し」ですが、掛け紙(のし)の書き方や香典返しのマナーなど、気になることや疑問がたくさんありますよね。今回は「香典返し」について、掛け紙(のし)の書き方の基本や予算、贈る時期、おすすめのお品物についても紹介します。香典返しについて疑問や不安点がある時には、ぜひこのまとめページをお役立て頂ければと思います。
【目次】
1.そもそも香典返しの由来や起源とは?
1-1 香典返しに使う紙は「のし」ではなく「掛け紙」
2.香典返しの掛け紙(のし)の書き方
2-1 仏式では「志」または「満中陰志」
2-2 神式、キリスト教式では「偲草」と書くことも
2-3 掛け紙(のし)の墨色は香典返しを贈る時期によって違う
2-4 香典返しの表書き「志」の下に書く名前の書き方
3.香典返しの予算の目安
4.香典返しの時期
5.香典返しにはカタログギフト以外には何を選べばいい?
5-1 香典返しに選ばれているヤマト醤油味噌の品物まとめ
5-2 ヤマト醤油味噌のすすめる「一汁一菜に一糀」について
6.まとめ
1. そもそも香典返しの由来や起源とは?
お香典は元々は「香奠」と書き、文字通り香(お香、お線香)を故人に供える(奠はお供えするという意味)ことです。地域社会の相互扶助の精神から食べ物を贈った歴史もありますが、戦後には今のように現金をお包みする形が定着し、ご遺族が葬儀を上げるための補助としての役割を担ってきました。地域社会の中でお互いに助け合う精神から生まれたのが、お香典と香典返しです。近年の香典返しは、頂いたお香典に対するお礼と捉えられていることも多いのですが、本来の香典返しは「忙しい中に葬儀や告別式に駆けつけてくださったこと」への感謝を表すお礼状で、現代では転じて感謝の気持ちを込めたお品をお渡しするようになりました。
1-1 香典返しに使う紙は「のし」ではなく「掛け紙」
そもそも「のし」とは、のし紙の右上に印刷されている細長い六角形の装飾部分のことを指します。これはあわびを薄く伸ばした「熨斗鮑(のしあわび)」からきており、喜ばしいことに使われる縁起物です。そのため「のし」はお葬式などの弔事には使われません。香典返しでは、水引のみが印刷されていて「のし」の柄の入っていない「掛け紙」を使いましょう。※「のし」の呼び名も一般化しつつありますので、この記事では「掛け紙」に加えて「掛け紙(のし)」という表記もしています。
2. 香典返しの掛け紙(のし)の書き方
まず前項でも述べたように、香典返しは弔事にまつわるお品なので「のし」の柄の入っていない「掛け紙」を使用します。水引の種類は「黒白結び切り」のものが一般的ですが、おもに西日本地域では「黄白結び切り」を使用することもあります。「結び切り」とはシンプルにギュッと結んだいわゆる「固結び」のことで、一度結ぶとほどけない様子から「二度と繰り返さない」という意味を指します。そのため弔事以外にも繰り返すとよくないとされる婚礼やお見舞いなどにも用いられます。
また掛け紙については、仏式の場合は「蓮の花」が描かれたものもよく使用されますが、他宗教では蓮の花がないものを使用するのが適切です。どのタイプの掛け紙であっても、水引の上に「表書き」として贈り物の目的を、水引の下には贈り主の名前を記載します。
2-1 仏式の表書きは「志」または「満中陰志」
仏式の掛け紙(のし)の場合、表書きには「志」と記載するのが一般的です。「志」には「気持ち」という意味があり、気持ちばかりのお返しであるということを表しているとされます。
また西日本では「満中陰志」と記すこともあります。「満」は「満ちる」、「中陰」は「個人があの世に旅立つまでの四十九日間」を意味しており、あわせて「四十九日の忌明けに贈る感謝の気持ち」を表しています。
2-2 神式、キリスト教式の表書きは「偲草」と書くことも
神式ではお通夜やお葬式の際に、仏式でいうところの香典にあたる「玉串料」をお贈りします。その後故人が亡くなられた50日後を忌明けとして「五十日祭」を執り行います。香典返しにあたるお返しは、忌明けから1ヶ月以内を目安にお贈りします。
キリスト教では葬儀の際に「御花料」をお贈りします。カトリックでは故人が亡くなられてから30日後の「追悼ミサ」、プロテスタントでは1ヶ月後の「昇天記念日」を忌明けとし、その後にお返しを用意するのが一般的です。
神式、キリスト教式のこうしたお品物の包装には、仏式の場合と同様に「のし」のない無地の「掛け紙」に「黒白」または「黄白」の水引を選択します。神式、キリスト教の表書きには仏式をはじめ広く用いられる「志」のほかに、「偲草」と記載することもあります。
2-3 掛け紙(のし)の墨色は香典返しを贈る時期によって違う
掛け紙(のし)の表書き・名入れの墨色は四十九日を迎える前に贈る場合は「薄い黒」を、反対に四十九日を過ぎた後の場合は「濃い黒」を選びましょう。手書きの際は墨の種類によって、四十九日の前は「薄墨」、四十九日の後は「濃墨」と使い分けますが、印刷の際はグレーでなく黒色でもかまいません。
2-4 香典返しの表書き「志」の下に書く名前の書き方
掛け紙(のし)に記入する氏名は、水引を挟んで「志」の真下に配置します。基本的には「〇〇家」または喪家の姓を書くのが一般的ですが、最近では喪主のフルネームの記載でも形式的に問題ありません。
3. 香典返しの予算の目安
香典返しには、いただいた香典の3分の1~半額程度を目安にした品物を用意するのが一般的です。相場の目安として「半返し」という言葉もありますが、実際にきっちり半額までいくと多すぎるというご意見も多くありますので、3分の1から半額までを目安にするのがよいでしょう。
また親族や身内などから5万円や10万円といった高額のお香典をいただくこともありますが、ご遺族の方に配慮しての金額であるため、この場合は半返しにこだわるとむしろ非礼にあたるとも考えられます。4分の1から3分の1程度の金額のお返しで、参列への感謝の想いを伝えたいものです。
ご香典の金額は列席者と故人との関係によってもそれぞれ違ってきます。いただいた金額に応じて、後日贈る香典返しも3種類ほど準備しておくと丁寧です。
なお葬儀当日にハンカチなどをお渡しする場合もありますが、こちらは会葬御礼品といい「葬儀に来てくださってありがとうございます」という意味のお品物ですので、香典返しの予算とは別に考えておくのが一般的です。
4. 香典返しの時期
香典返しには「当日返し」と「忌明け返し」の2種類があります。「当日返し」とは葬儀当日に直接お渡しする香典返しのことで、香典の金額には関係なくおよそ2~3,000円の品物をお渡しします。もともと香典返しは忌明けにお贈りするものでしたが、最近では当日にある程度のお品物を贈る方も多く、形式的には問題ないとされています。
また「当日返し」をお渡しする場合は、その点も考慮して「忌明け返し」の予算を決めましょう。たとえば1万円のお香典をいただいた方には、半返しの基準でいくと5,000円ほどのお品物をお贈りするということです。これは当日返しと忌明け返しあわせての金額ですので、当日返しで3,000円ほどの品物をお渡しした場合は、忌明けに2,000円ほどの品物をお贈りすることになります。またお香典がそれほど高額でなく、「当日返し」で十分な額の場合は「忌明け返し」を贈らなくても失礼にはあたりません。
「忌明け返し」は四十九日の法要が終わって1ヶ月以内をめどに贈るのが多く、ご法要の翌日にお届けするのがもっとも一般的です。もともと香典返しは忌明け法要を滞りなく終えたことについての報告という意味をもちます。また忌明け法要以前は喪中期間であることから、喪に服しているあいだは香典返しなどのお礼を贈るのは避けたほうがいいとされています。香典返しを贈る際にはお礼状やご挨拶状も添えると、より感謝の気持ちを伝えられて丁寧です。
5. 香典返しにはカタログギフト以外には何を選べばいい?
お相手が好きなものを選べるカタログギフトは香典返しの定番です。ただし、香典返しに選ぶ品物としては必ずしもカタログギフトである必要はなく、なるべく後に残らない消えものであればマナーに合っているとされますので、お相手の好みに左右されず召し上がれる食品や洗剤を選ぶと安心でしょう。
5-1 香典返しに選ばれているヤマト醤油味噌の品物まとめ
ヤマト醤油味噌では予算や用途に合わせた、さまざまな詰め合わせも用意しています。香典返しの掛け紙(のし)の表書きや名入れも承っております。これまで香典返しに選ばれているヤマト醤油味噌の取り扱い商品の一部をご紹介します。
【ヤマト醤油味噌で選ばれている香典返しの品物】
https://shop.yamato-soysauce-miso.co.jp/fs/yamato/c/funeral/
【フリーズドライぜいたくみそ汁】
ヤマト味噌を使ったフリーズドライタイプの味噌汁で、お湯を注ぐだけで簡単に具沢山の味噌汁を味わうことができます。だしには鰹節と昆布を使用しており、調理の手間が要らないのに本格的な風味に仕上がっています。商品には「なす」「ほうれん草」「豚汁」の3種類の味があり、どれも定番で迷ってしまいますね。毎朝野菜たっぷりの味噌汁を手軽に食べられ、お相手様にも喜ばれる贈り物として人気ナンバーワンの商品です。
https://shop.yamato-soysauce-miso.co.jp/fs/yamato/c/fd/
【玄米甘酒】
ヤマト醤油味噌の「玄米甘酒」は原料に玄米と糀のみを使用している、保存料や酸味料無添加の発酵食品です。お米のでんぷんから出来る自然な甘みがあるため飲みやすく、ノンアルコールですのでお酒を控えているご高齢の方、妊婦の方や小さなお子さまのいるご家庭への贈り物にも選ばれています。白砂糖のかわりにお料理に使うこともできて、ドリンク以外の使い途があるから使い切りやすく無駄が出ません。甘酒はブドウ糖やアミノ酸、食物繊維などが豊富に含まれており、別名「飲む点滴」とも呼ばれるほど栄養価の高い飲み物です。また飲んだ後には適度な満腹感が得られるため、おやつに置き換えてとるのもおすすめですよ。
https://shop.yamato-soysauce-miso.co.jp/fs/yamato/c/amasake_kouji/
【生醤油「ひしほ」】
「ひしほ醤油」は搾りたての生(なま)醤油なので、加熱済の一般的な火入れ醤油とは段違いの香りのよさが魅力です。蒸した国産大豆と炒った国産小麦を混ぜて麹をつくり、じっくり発酵させて作る伝統的な丸大豆醤油の作り方を今も守っています。醤油本来のピュアな香りと色、そして味わいを楽しめるので、プロの料理人さんにも愛用されていて、フランスの三ツ星レストランにも選ばれているほど。加熱処理していない生(なま)なので、麹の酵素が活きたままですから、ブリの照り焼き、鶏肉の下味づけに使うと、お肉が驚くほど柔らかくなりますよ。
https://shop.yamato-soysauce-miso.co.jp/fs/yamato/c/r-shouyu/
【ドレッシング・タレ】
ヤマト醤油味噌のドレッシング・タレは全4種類あり、サラダのドレッシング・タレとしてだけではなく、魚のムニエルのソース、しゃぶしゃぶのつけダレ、野菜炒めの味付けにも、様々なおかずの味付けに活用できます。サラダドレッシングはなかなか新鮮なうちに使い切れないですが、ヤマト醤油味噌のドレッシング・タレはサラダだけではなく料理にも使えるのが魅力的と評価されています。
・にんじんドレッシング
糖度が高い「雪下にんじん」をふんだんに使ったドレッシングで、野菜嫌いのお子様にも好評です。糀の酵素を活かしたまま瓶詰めしているので、酵素が野菜の消化、吸収を助けてくれますよ。
・源助大根ドレッシング
加賀野菜のひとつである「源助大根」を使っており、特にシーフードサラダとの相性が良いです。ハンバーグやミートボールなど肉料理のソースにしてもおいしいです。糀の酵素が活きています。
・ごまドレッシング
80年以上の歴史ある木桶熟成のヤマト味噌がごまの風味を引き立たせています。ゲル化剤や増粘剤などは不使用で、練りゴマの自然なトロミが野菜とよくからみます。少量でも野菜のおいしさを引き出してくれる、食べ応えのあるドレッシングです。しゃぶしゃぶのタレとしても優秀です。
・いしる旨ダレ
石川県能登半島の伝統的魚醤「いしる」だから、旨みがたっぷりで、野菜がもりもり進むドレッシングで、特に大根サラダによく合います。ごま油が香ばしいので、特に男性やお子さまにも好まれる味で、ご家族に野菜を食べて欲しいときに活躍する調味料です。蒸したチキンやタレ焼きそばの味付けにもぴったりです。
https://shop.yamato-soysauce-miso.co.jp/fs/yamato/c/source
5-2 ヤマト醤油味噌のすすめる「一汁一菜に一糀」について
近年の様々な研究から、発酵食品は腸内細菌にとって良い意味で「エサ」となって、善玉菌を増やし、腸内環境を改善することが分かってきました。醤油や味噌は、麹菌、酵母菌、乳酸菌がコラボレーションしてつくる世界的にも稀な複合的発酵食品と言えます。
そこで、ヤマト醤油味噌では糀(麹)がつくる発酵食品を毎日食べる「一汁一菜に一糀」の食事スタイルを提唱しています。これは、ご飯と汁物、おかずのシンプルな「一汁一菜」に、糀(麹)の発酵食品をプラス1品取り入れましょうという提案です。理想的には「ごはん」(玄米中心の茶色い炭水化物)、「具沢山のお味噌汁」(野菜やお豆腐など具沢山のお味噌汁は良質なおかずになります)、 「発酵食品や糀(麹)で味付けした季節の野菜、魚、肉のおかず」で、からだに優しく栄養バランスのいい食事ができあがります。外食が多く自炊の少ない週は、おやつがわりに甘酒を飲んで糀をとるのもオススメですよ。
ヤマトの発酵食品は、蔵の職人たちの技術だけではなく、糀(麹)の力でつくられています。糀(麹)菌は、でんぷん質やタンパク質、脂質を分解する酵素を自ら生み出して、消化・吸収を助けてくれるはたらきがありますし、食べ物として身体にはいれば、糀菌そのものが腸内細菌のエサとなり、善玉菌を増やして腸内環境の均衡を整えてくれているようです。腸は第二の脳と呼ばれるほど多くの神経節が集まっており、また7割もの免疫細胞が集まる臓器です。腸では腸内細菌たちが協調して腸の健康を整えて、全身を守っていることが分かってきました。ヤマト醤油味噌では、内面から健康で美しい「発酵食美人®」を一人でも多く増やしたいと願って、発酵食品の糀(麹)の力や発酵食品のもつ良さを日々お伝えしています。大切な方の健康を願う贈り物にも選ばれておりますよ。
【ヤマト醤油味噌で選ばれている香典返しの品物】
https://shop.yamato-soysauce-miso.co.jp/fs/yamato/c/funeral/
6 まとめ
ここまで「香典返し」について、掛け紙(のし)の書き方やマナーなどを紹介してきましたがいかがでしたか。香典返しの包装に使う紙は正しくは「掛け紙」といい、「黒白結び切り」もしくは「黄白結び切り」の水引がついているものが一般的です。また表書きには「志」と書くことが多いですが、宗教によってさまざまな違いがあります。香典返しは仏式では四十九日の法要の翌日に先方にお届けするのが一般的とされています。ご予算としてはいただいた香典の3分の1~半額程度の金額が目安です。香典返しのお品には食品など消えものを贈るのが望ましいため、ヤマト醤油味噌の詰め合わせはぴったりですよ。感謝の気持ちを表す香典返しを選ぶ際にお役に立てたら幸いです。
あなたにおすすめの記事
商品を検索
発酵食美人調味料
SHOP MANAGER
店長:山本晴一
地元の酒造会社で修業を積んだのちに家業の「株式会社ヤマト醤油味噌」に入社。
修業時代の吟醸酒づくりにヒントを得た生の醤油「ひしほ醤油」を日本で初めて完成させた。
以来、フランスの三ツ星レストランをはじめ欧米の百貨店からも引き合いを受ける。
その後現在にいたるまで“あたらしい伝統食”を数々生み出している。
営業カレンダー
配送休み:土、日、祝日