刺身醤油とは?普通の醤油との違い・選び方・おすすめの食べ方を徹底解説
旨みや香りが特徴的でお刺身の美味しさをいっそう引き出してくれる刺身醤油。しかし、刺身醤油と通常の醤油との違いや、どのような基準で選べば良いかご存知ですか?
当記事では、刺身醤油と通常の醤油の違いや選び方を徹底解説!また、刺身醤油を使ったアレンジレシピや、相性の良いお刺身を実際に食べ比べ検証を行いました。ぜひ最後までご覧ください。
もくじ
- 刺身醤油とは
- 刺身醤油と普通の醤油との違い
2-1. 「火入れしない」「再仕込みをする」などさまざまな製法で作られる
2-2. 甘味や旨味が深い - 刺身醤油の選び方
3-1. 刺身醤油とお刺身との相性で選ぶ
3-2. 地域による違いで選ぶ
3-3. 無添加・減塩タイプなど健康に配慮したものを選ぶ - 生醤油を試すなら「ひしほ醤油」がおすすめ!
4-1. 火入れを行わないから香りが引き立つ生醤油!
4-2. 「ひしほ醤油」の商品詳細 - 「ひしほ醤油」と合うお刺身ランキング
5-1. 1位は甘エビ!2位以降にバイ貝・マグロ・カンパチがランクイン
5-2. 味が淡白な白身魚や癖のある青魚は上位と比較すると下位に
5-3. 【番外編】白子も美味しく食べられる! - お刺身以外でも大活躍!「ひしほ醤油」を使ったアレンジメニュー
6-1. 照り焼き(鶏・ブリ)
6-2. チャーハン・焼きおにぎり・磯部焼き - まとめ
1. 刺身醤油とは
刺身醤油には厳密な定義がなく、お刺身に合うような醤油のことを総称して呼んでいます。
刺身醤油として分類される醤油には、生醤油・たまり醤油・再仕込み醤油のような香り・とろみ・甘味に特徴のあるもの。また昆布・カツオだしなどのエキスを加えたお醤油も、刺身醤油として分類されています。
味・とろみなど、お醤油によってさまざまな特徴があるため、つけて食べるお刺身によって楽しみ方が変化。お刺身の赤身につけて食べるのか、また白身につけて食べるのかなど、好みや相性に合わせてアレンジを楽しめます。
2.刺身醤油と普通の醤油との違い
刺身醤油と普通の醤油の違いは「製法」「味」「濃さ」などです。具体的にどのような違いなのか、詳しく解説していきます。
2-1. 「火入れしない」「再仕込みをする」などさまざまな製法で作られる
通常の醤油は大豆・小麦・塩を原料にして作られ、下記の手順を踏んで完成します。
1.原料処理(大豆を蒸す・小麦を炒る)
2.麹作り(麹菌を繁殖させる)
3.もろみを発酵・熟成
4.圧搾(諸味を布に入れて絞る)
5.火入れ(熱を加えて微生物を失活させる)
ところが、刺身醤油の場合はこの工程の限りではありません。
例えば、刺身醤油の一種である生醤油は、作る工程で生まれる微生物に対して火入れを行わず、マイクロフィルターでろ過をして完成させます。
また、再仕込み醤油の場合は、原料として使う塩を醤油に変えて再度醸造するなど、一手間加えられているのが特徴的です。
2-2. 甘味や旨味が深い
刺身醤油は通常の醤油と製法が異なり一手間も二手間も加えられているため、味に深みが生まれます。例えば再仕込み醤油は非常に濃厚でとろみがあり、甘味が特徴的。
他にも、昆布やカツオだしなどのエキスが加えられている刺身醤油は、それぞれのエキスが旨味を引き立て、通常の醤油とはまた一味違った風味を感じられます。
3. 刺身醤油の選び方
刺身醤油にはさまざまな種類があり、それぞれの特徴に違いがあると分かりました。
しかし、これだけの種類があると、どのように刺身醤油を選べば良いか迷ってしまいます。そこで、刺身醤油の選び方についてまとめてみたので、ご覧ください。
3-1. 刺身醤油とお刺身との相性で選ぶ
刺身醤油は、味・香り・とろみなどに特徴があるため、つけて食べたいお刺身の種類に合わせて選びましょう。
例えば、淡白で味の主張の少ないタイやヒラメは、だしが利いて旨味の強い昆布醤油がおすすめ。また、マグロやブリなどの甘味が強い赤身を食べるときは、再仕込み醤油がおすすめです。
それぞれ食べ比べをしながら、お魚ごとに相性の良い刺身醤油を見つけるのも、刺身醤油選びの醍醐味。ぜひさまざまなお刺身と組み合わせて食べながら、ベストな刺身醤油を見つけてみましょう。
3-2. 地域による違いで選ぶ
実は刺身醤油は地域によっても異なります。例えばたまり醤油は東海地方が有名で、旨味や香りが強い刺身醤油です。
また、「さしみ醤油」「甘露醤油」などの名称を持つ、再仕込み醤油は山口県柳井が発祥の刺身醤油。塩水の代わりに醤油を原料として使うため、強い風味と濃厚な色合いが特徴的な刺身醤油です。
その他にも、九州醤油と言われる、ドロっとした濃厚なとろみと強い甘味が特徴的な刺身醤油など、地域によって特徴が異なります。各地域における醤油の違いを楽しみながら、刺身醤油を選んでみてくださいね。
3-3. 無添加・減塩タイプなど健康に配慮したものを選ぶ
塩分摂取が気になる方は、無添加・減塩タイプの醤油を選ぶのも一つのポイントです。
また、注ぎ口がスプレータイプとなっている醤油も販売されており、必要な量だけつけて食べられるので、過剰に醤油をつける心配がありません。
健康に配慮したい方は、このような刺身醤油を選ぶのもポイントです。
4. 生醤油を試すなら「ひしほ醤油」がおすすめ!
ヤマト醤油味噌では、お刺身におすすめの醤油として「ひしほ醤油」を販売しています。どのような特徴があるのか見ていきましょう。
4-1. 火入れを行わないから香りが引き立つ生醤油!
「ひしほ醤油」は、醤油の醸造過程で火入れを行わずマイクロファイバーでこして作るため、生酒のようなフレッシュな香りが特徴的です。
良い意味で醤油らしくない風味で、食べ物の素材本来の味を引き立てる力を持っています。
そのため、お刺身につけて食べると、魚本来が持つ甘味や脂のりをしっかりと味わうことが可能。普段とは違ったお刺身の楽しみ方を体験できます。
4-2. 「ひしほ醤油」の商品詳細
「ひしほ醤油」の商品詳細は下記の通りです。
名称 | こいくちしょうゆ(本醸造) |
原材料名 | 大豆(国産)・小麦(国産)・食塩・アルコール |
栄養成分表示 100g当たり | 熱量46kcal・たんぱく質5.7g・脂質0.0g・炭水化物5.7g・食塩相当量12.8g(推定値) |
内容量 | 180ml・450ml・900ml・50ml(スプレータイプ)・5ml(袋入りタイプ) |
賞味期限 | 製造から12ヶ月 |
保存方法 | 直射日光・高温多湿を避け、常温保存 |
180mlの一般タイプから、900mlの大容量タイプ。その他、ちょいがけに対応したスプレータイプなど、幅広くラインナップがあります。
まずは試しに使ってみたい方や、ご家庭用に大容量が欲しい方など、ニーズに合わせてお試しください。
5. 「ひしほ醤油」と合うお刺身ランキング
今回は、ヤマト醤油味噌の「ひしほ醤油」がどんなお魚のお刺身と合うのか、実際に食べ比べをしてみました。今回食べ比べをしたお刺身は下記の10種類です。
<赤身魚>
マグロ
カンパチ
アジ
サワラ
<白身魚>
サーモン
タイ
<その他>
甘エビ
バイ貝
イカ
<番外編>
白子
今回は、「味の主張の強い赤身」「淡白な味わいの白身」「その他」「番外編」と分類を分けて食べ比べてみました。またお刺身で食べるなら気になる青魚などもチョイスしながら、相性は一体どうなのか検証していきます。
また「ひしほ醤油」との相性を評価する項目として、下記の3点に着目。
- 素材の味を邪魔していないか
- 醤油の風味が活かされているか
- 魚独特の臭みが消えているか
それでは一体どのようなお刺身と相性がよいのか、見ていきましょう。
※味の感じ方は人それぞれ異なります。これから「ひしほ醤油」を試してみたい方の、参考までにご覧ください。
5-1. 1位は甘エビ!2位以降にバイ貝・マグロ・カンパチがランクイン
今回食べ比べをしてみて、もっとも美味しいと感じた相性抜群のお刺身は「甘エビ」でした。
良い意味で醤油らしくない「ひしほ醤油」は、王道な醤油とは違い、食べた瞬間だけ強い塩味を感じ、時間が経つとフレッシュで味の主張が柔らかくなる特徴をもちます。
この特徴のおかげで、甘エビ本来の甘さが際立ち、より美味しさが引き立てられ相性が抜群でした。
その他、2位以降にバイ貝・マグロ・カンパチがランクイン。これらも甘エビ同様に、甘さや素材本来が持つ独特な風味が強いお刺身です。
そのため、「ひしほ醤油」のフレッシュ感が絶妙なバランスでお刺身にアクセントを与え、素材本来の風味を楽しめました。
「ひしほ醤油」を試してみたい方は、ぜひ甘エビ・バイ貝・マグロ・カンパチを用意して、楽しんでみてくださいね。
5-2. 味が淡白な白身魚や癖のある青魚は上位と比較すると下位に
一方で、白身魚や青魚は上位にランクインしたお刺身と比べると下位になりました。
いずれも素材の味を邪魔することなく、魚独特の臭みも感じられなかったのですが、「醤油を活かす」という観点で評価した時に、味の主張の強いお刺身よりも面白みがないという結果に。
また青魚のアジは、お醤油だけでなく、生姜・ミョウガなど薬味と一緒に楽しむ機会が多いため、お醤油だけだと少し物足りなさを感じます。
もちろん白身魚や青魚につけて食べても美味しいのですが、甘エビなどの味の濃いものと食べることによって、より「ひしほ醤油」の美味しさを体感できました。ぜひ皆さんもお試しください!
5-3. 【番外編】白子も美味しく食べられる!
今回は、普段ポン酢で食べることの多い白子を、「ひしほ醤油」で食べたら一体どのように味わえるのか、番外編として企画してみました。
実際に食べてみたところ、「お醤油でも美味しく食べられるんだ」と驚きが!
もともと白子はクリーミーで甘味が強いので、フレッシュな「ひしほ醤油」との相性がよく、白子本来の風味を楽しむのにもってこいな刺身醤油となりました。
ご興味のある方は、ぜひ一度白子でもお試しください。
6. お刺身以外でも大活躍!「ひしほ醤油」を使ったアレンジメニュー
刺身醤油が活躍するのは何もお刺身だけではありません。今回は「ひしほ醤油」を活用したアレンジメニューも合わせてご紹介します。
6-1. 照り焼き(鶏・ブリ)
「ひしほ醤油」は鶏肉やブリの照り焼きにもピッタリ!生醤油に熱が入ることによって、香りがいっそうと強くなり、香ばしく美味しそうな香りが漂います。
また、炒める前にお醤油に漬け込んでおくことによって、お醤油の酵素の力で身が分解され、美味しい照り焼きに仕上がります。
柔らかくてふっくらな鶏の照り焼き・ブリの照り焼きを食べたい方にピッタリですよ!レシピは下記を参考にしながら作ってみてくださいね。
【鶏の照り焼きレシピ】
<材料(2人前)>
鶏もも肉・・・2枚
ひしほ醤油・・・大さじ4
みりん・・・大さじ3
酒・・・大さじ3
砂糖・・・大さじ1
しょうがチューブ・・・5〜10cm程度お好みで
ニンニクチューブ・・・5〜10cm程度お好みで
<手順>
- 鶏もも肉にフォークで穴を開ける
- ナイロン袋にひしほ醤油・みりん・酒・砂糖・しょうがチューブ・ニンニクチューブを入れて揉み込む
- 冷蔵庫で3時間以上おいておき、時々ひっくり返して全体に漬け込むようにする
- 十分に熱したフライパンに入れてサラダ油を引いて皮目の方を下にして15分〜20分程度こんがりになるまで焼く
- 裏返してさらに2分〜3分程度焼いたら鶏もも肉をお皿に出し、フライパンに残った余計な脂を取り除く
- 再び鶏もも肉を火にかけタレを加えて、フライパンのフタをして弱火で6分〜7分程度蒸し焼きする
- フライパンのフタを外し、中火〜強火の間の火力で鶏もも肉の両面に照りをつけたら完成
【ブリの照り焼きレシピ】
<材料(2人前)>
ブリ・・・2切れ
酒・・・大さじ2
ひしほ醤油・・・大さじ3
みりん・・・大さじ3
砂糖・・・大さじ1/2
しょうが(薄くスライス)・・・1かけ
<手順>
- 調理する前日の夜に酒・ひしほ醤油・みりん・砂糖・しょうがで作ったタレにブリの切り身を漬け込む(ビニール袋の場合、骨が突き破らないように気をつける)
- 冷蔵庫に入れて翌日まで漬け込む(満遍なく漬け込めるように時々裏返す)
- フライパンに油を敷き、ブリだけ取り出して両面を焼く
- タレをふりかけ、フツフツと泡が立ったタイミング完成
6-2. チャーハン・焼きおにぎり・磯部焼き
チャーハン・焼きおにぎり・磯部焼きなどお米を使ったお料理とも相性抜群!特にチャーハンと「ひしほ醤油」の相性はピカイチです。
調理している時から、美味しい醤油の香りが引き立ち、食欲が掻き立てられます。ぜひ下記のレシピを参考にしながら、自分好みにカスタマイズしてお試しください!
【チャーハンレシピ】
<レシピ(1人前)>
ごはん・・・200g
長ねぎ・・・5cm
卵・・・1個
ひしほ醤油・・・小さじ1
鶏ガラスープの素・・・小さじ1/2
塩こしょう・・・ひとつまみ程度
ごま油・・・大さじ1
小ねぎ (小口切り)・・・お好みで振りかける
<手順>
- 長ねぎを微塵切りに刻む
- 中日程度で熱したフライパンにごま油を引いて、微塵切りにした長ネギを炒める
- 長ネギがしんなりとしたら溶いた卵を回しながら入れる
- 卵に火が通ったらごはんを加えて強火で炒める
- ごはんに火が通ったらひしほ醤油・鶏ガラスープの素・塩胡椒を入れて炒めて完成
【焼きおにぎりレシピ】
<材料(2人〜3人)>
ごはん・・・600g程度
ひしほ醤油・・・大さじ2
だしの素・・・小さじ1
みりん・・・小さじ1
ごま油・・・小さじ1〜2
<手順>
- 調味料を全てボウルにいれて混ぜる
- 1のボウルにご飯を入れてムラができないように混ぜる
- おにぎりを握る
- そのままフライパンに乗せて焼く
- 焼き色がついたら完成
【磯部焼きレシピ】
<材料2〜3人前>
切り餅・・・5個
砂糖・・・大さじ5
ひしほ醤油・・・大さじ4
のり (5×10cm)・・・5枚
サラダ油・・・適量
<手順>
- フライパンにサラダ油をひき中火で熱する
- 切り餅を入れて軽く焼き目を入れフタをして弱火で加熱
- 切り餅が柔らかくなったら砂糖・醤油を入れて弱火で煮ながら絡める
- 味がなじんだら火を消し、最後にのりを巻き付けて完成
7. まとめ
刺身醤油を使ってお刺身を楽しむことで、お刺身本来の素材の風味を味わいながら食べられます。
赤身・白身魚とそれぞれのお魚に合わせて刺身醤油を使い分けるのはもちろん、その他アレンジメニューなどにも使うなどして、刺身醤油を存分に楽しみましょう!
また今回紹介した「ひしほ醤油」は香りが特徴的で素材の味の引き立て役を担う美味しいお醤油です。ぜひ一度、お試しください。
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発酵食美人調味料
SHOP MANAGER
店長:山本晴一
地元の酒造会社で修業を積んだのちに家業の「株式会社ヤマト醤油味噌」に入社。
修業時代の吟醸酒づくりにヒントを得た生の醤油「ひしほ醤油」を日本で初めて完成させた。
以来、フランスの三ツ星レストランをはじめ欧米の百貨店からも引き合いを受ける。
その後現在にいたるまで“あたらしい伝統食”を数々生み出している。
営業カレンダー
配送休み:土、日、祝日