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2022.12.27
2022年12月17日(土)糀部 活動レポート「糀おせち料理3品」
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今回は、年に一度の発酵食美人食(R) 中村料理長による『糀おせち料理3品』です。

糀部部員さんにはおせち料理にも糀を摂り入れていただき健やかなお正月をお迎えいただきたい、

そんな思いで今回も楽しく部活動をいたしましたよ。

それではさっそく紹介していきます。

***今回の糀部のメニュー***

・鱈子昆布巻 ひしほ醤油煮
・鶏の八幡巻き醤油糀煮
・さつまいもの玄米甘酒煮
・玄米甘酒ひさご玉子巻き
<実習>
・梅にんじん、菊花蕪、花蓮根 3種飾り切り

****************

まずは、鱈子昆布巻 ひしほ醤油煮からです。

あらかじめ水で戻しておいた昆布で鱈子を巻いて、かんぴょうで縛るのですが、

巻き方と縛り方を重点的に教えていただきました。

かんぴょうは少量の水でもどし、塩で揉んであくを取ります。

ここでもどしすぎてしまうと結びにくいので気を付けてくださいね。

どの作業もそうでしたが、料理長がされると簡単そうに見えるのですが、

実際にやると難しいのだろうなとの思いで皆さん自分がやるつもりで真剣にご覧いただいていましたね。

初めに、昆布巻を水と酒を混ぜたものを30分ほど弱火で煮込みます。

次に洗双糖を加えて15分、更に〘ひしほ醤油〙を加えて2時間程、最後にみりんを加えて10分ほど煮込みます。

落し蓋をしながらじっくりコトコト煮込んでくださいね。

時間はかかりますが、初めに仕込んで他のことをしながら作っていきましょう。

次は、鶏の八幡巻き醤油糀煮です。鶏のもも肉を使い、柔らかくてジューシーに仕上げた一品です。

まずは中に巻いていくごぼうとにんじんを切っていきます。

ごぼうは灰汁があるので水でさらしておきます。

鶏もも肉は一枚を観音開きにしていきます。

ごぼうとにんじんを芯にして巻き、たこひもで縛ります。

この縛り方も皆さんじっくりご覧になっていましたね。

その巻いたものに〘醤油糀〙を塗り1時間程おいて下味をつけます。

柔らかさと素材のうま味を引き出す醤油糀は私も大好きな調味料です。

煮汁には醤油、〘玄米甘糀〙みりんを使いました。

お砂糖が入っていないのにしっかり甘みが含まれておりました。

こちらも落し蓋をしてじっくり弱火で40分ほど煮含めていきました。

次は、さつまいもの玄米甘酒煮です。

輪切りにしたさつまいもを水にさらして灰汁を抜き、クチナシの実を細かくしたものと一緒に下茹でします。

このひと手間が鮮やかな黄色にお化粧したさつまいもになるのです。

煮汁は水と〘玄米甘酒〙のみというシンプルなもの。

さつまいもと玄米甘酒の優しい甘みがほっとするお味でした。

次は、玄米甘酒ひさご玉子巻きです。

ここでも料理長の技が光っておりました。

玉子に〘金沢料理だし〙〘玄米甘酒〙を混ぜた卵液で玉子巻きを作ります。

手際よく玉子巻きを作る料理長、部員さんからは「すごーい!」と感嘆するお声も。

その玉子巻きを熱いうちに巻きすに取りひさごの形にします。

ひさごとは瓢箪のことですが、古来より『除災招福』『無病息災』の縁起物とされており、おせち料理にもぴったりですよね。

菜箸と輪ゴムで形どるのですが菜箸を互い違いにするのがポイントです。

ちょっと手を加えるだけで、お料理が華やかになりますし、余裕のある時は私も作ってお弁当に入れてみたいと思いました。

最後はお楽しみの飾り切り3種です。

久しぶりの実習で、部員さんもスタッフもテンション上がりました。

まずは料理長の実演からです。

鮮やかな包丁さばきで梅やお花に変身する野菜たち。

そこから各自、実習をしていただきました。

最初は皆さん苦戦されておりましたが、2個3個と進めて行くうちにコツを掴まれ上手にされておりましたよ。

私も普段はやりませんがおせち料理の時ぐらいはと毎年やっていて、この3種は出来るようになりましたのでやはり継続は力なりですね。

忘れないうちにおうちで自主練やっていただきたいです。

さて、今回の糀部は、今年最後を締めくくるにふさわしい中村料理長による糀おせちでございました。

品数も満載で、実習も入りお時間も押したのですが、皆さん大変満足されたご様子で、

終わってからの質問も熱心でしたね。

作り方や味付けも糀でシンプルに仕上げておりますので、品数は少し大変かもしれませんが、

身体にも心にも優しいおせちかと思います。

慌ただしい時節ではございますが、皆さん各ご家庭で、

来年の福を招くためにも糀おせちを作りましょうね!

私も家族や大切なひとのために大晦日はこの糀おせち、作りたいと思います!

 

今年一年も皆様に支えられながら楽しく糀部を開催させていただきました。

来年も毎日のおうちごはんを、糀のチカラで美味しく身体に優しく、

しかも簡単に作れるようにご紹介させていただきますので、

どうぞよろしくお願いいたします。

健やかな年末年始をお迎えくださいますよう願っております。

————————————————————————————————-

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店長:山本晴一
地元の酒造会社で修業を積んだのちに家業の「株式会社ヤマト醤油味噌」に入社。 修業時代の吟醸酒づくりにヒントを得た生の醤油「ひしほ醤油」を日本で初めて完成させた。 以来、フランスの三ツ星レストランをはじめ欧米の百貨店からも引き合いを受ける。 その後現在にいたるまで“あたらしい伝統食”を数々生み出している。

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